** Yangon **

49. スイカ売り

町のあっちこっちに道端や、木陰でスイカやマンゴー、パパイヤ、バナナにマンゴスチンと美味しい果物を売っている。

スイカは丸のままも売っているが、半分切って売っている場合がある。ベトナムでもそうだが、その場合サイゴンではちゃんとサランラップをして売っていた。

ここミャンマーではそう言った気の利いたものは使わない。代りに日本のハタキみたいなものを使って蝿を追い払う。そのハタキは結構黒い色をしている。最初はそうではなかったと思うが黒ずんでしまった。

理由はそのハタキを使っている人間が、いつも何時もスイカを見ている訳じゃなく、というよりも殆ど見ておらず、余所見をしたり、隣の誰かとペチャクチャ喋っているためだ。

路地裏の店 注意がスイカにまで行届かず、ついついはたきの毛先が、スイカを撫で回してしまっているのだ。

この注意散漫はスイカ売りばかりではない。

* * * * *

Royal Lake Hotel を建設中、鉄筋などは簡単に手に入らないために、まとめて買って、現場に在庫として保存していたが、そのうち何ヶ月も経ってしまい、錆びてしまった。

ある日、その鉄筋を使っていたら、設計事務所に錆びているのでコンクリートを打っては駄目だと言われた。そこで何十人もの労務者を集めてきて、鉄筋を磨かせた。

すると彼等は何時間も手が動く範囲の同じ所ばかり 50cm位だけを磨き続けた。隣同士で喋る事に夢中で自分が何をしているか忘れてしまい、単に機械的に手を動かし続けているだけだった。

単純労働者の場合、人件費が安いのは良いが、仕事の質もそれなりの事が多い。

(写真説明 : 路地裏に有るビルマ式スーパーマーケット)

   
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